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断熱リフォーム全般

既存住宅の断熱改修補助金を受ける条件とは?要件をわかりやすく解説

梶原 誠一 / 更新:2026-06-24
既存住宅の断熱改修補助金を受ける条件とは?要件をわかりやすく解説
既存住宅の断熱改修で補助金を使いたいけれど、「条件が複雑すぎて自分の家が対象か分からない」――この相談を私は10年以上受け続けてきました。結論から言うと、国の制度なら『省エネ効果15%以上』が出る指定建材を使うことが最大の条件です。ここを外すと、いくら工事しても1円も出ません。
  • 国の「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」は省エネ効果15%以上が必須条件。
  • 国の補助上限は戸建最大120万円/戸、集合住宅最大15万円/戸で、補助率は対象経費の3分の1以内。
  • 対象は断熱材・窓・ガラス・玄関ドアなど指定の高性能建材に限られる。
  • 玄関ドアは窓の断熱改修と同時施工の場合に対象となる整理がある。
  • 東京都の令和8年度制度は補助上限1住戸200万円で、原則として第三者認証を受けた建材が条件。

既存住宅 断熱改修 補助金 条件の結論

【補助金】断熱リノベについて解説|サポート行政書士法人
【補助金】断熱リノベについて解説|サポート行政書士法人

既存住宅の断熱改修補助金の最重要条件は、国の制度で『省エネ効果15%以上が見込める指定の高性能建材を使うこと』です。

国の「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」は、断熱材・ガラス・窓・玄関ドアといった高性能建材を使った断熱リフォームを支援する制度です。省エネ効果15%以上が見込まれることが前提になります。

正直に言うと、ここでつまずく人が一番多い。「断熱材を入れれば対象でしょ」と思って自己流で進め、指定外の製品を使ってしまうケースです。私は申請現場で何度もこの差し戻しを見てきました。

国の制度は『指定の高性能建材を使うこと』が絶対条件。製品選びを工事前に確認しないと、補助金はゼロになります。

お知らせ

断熱改修の補助金は国と自治体で別々に動いており、条件・補助額・期限がそれぞれ違うため、必ず分けて確認する必要があります。

お知らせ

私が読者に最初に伝えるのは「国の制度だけ見て安心しないで」ということです。東京都のように、令和8年4月1日以降に新たに設置するものが対象、と日付まで区切る自治体制度もあります。

つまり「いつ設置したか」「どこの自治体か」で答えが変わる。お住まいの自治体の最新案内を、国の制度とセットで押さえてください。

補助金の概要

国の制度の補助率は補助対象経費の3分の1以内、補助上限は戸建住宅で最大120万円/戸、集合住宅で最大15万円/戸です。

この差は大きい。戸建てとマンションでは桁が一つ違います。集合住宅は1戸あたりの工事範囲が限られるため、上限も抑えめになっています。

国の断熱リフォーム支援事業の補助概要
補助率・上限は一次情報の整理による
項目内容
補助率補助対象経費の3分の1以内
戸建住宅の上限最大120万円/戸
集合住宅の上限最大15万円/戸
対象建材断熱材・窓・ガラス・玄関ドア
省エネ効果の条件15%以上が見込まれること

私の実感では、戸建てで窓と断熱材をまとめて改修すると、上限に近づくケースは珍しくありません。逆に窓1枚だけの小工事だと、補助額より手間が勝つこともあります。

補助金の詳細内容について

補助金「既存住宅における断熱リフォーム支援事業(トータル断熱)」の概要
補助金「既存住宅における断熱リフォーム支援事業(トータル断熱)」の概要

対象工事の核は、指定の高性能建材を使い、居住空間を中心に改修することです。

国の公開案内では、対象工事の条件として『居間等の居住空間を中心に改修すること』『居室等の床面積割合が一定以上であること』が示されています。

ここを誤解する人がいます。物置や使っていない部屋だけ断熱しても、居住空間中心という条件から外れる。実際に「人が暮らす部屋」を温める工事であることが問われます。

玄関ドアについては、窓の断熱改修と同時に施工する場合に対象とされる整理があります。ドア単体での申請を考えている人は、ここは要確認です。

1 補助要件

補助要件は大きく『住宅・事業者・契約・補助対象者』の4つに分かれ、すべて満たして初めて申請できます。

1 補助要件

私が申請サポートで使うチェックの順番もこの4分類です。どれか1つでも欠けると、書類が整っていても通りません。

補助要件の4分類(チェックの起点)
要件確認するポイント
住宅の要件既存住宅であること、居住空間中心の改修であること
事業者の要件制度に対応した施工事業者であること
契約の要件対象期間内の契約・工事であること
補助対象者の要件対象となる住宅の所有者・居住者であること

次の章から、この4つを順に分解していきます。

■ ①住宅の要件

住宅の要件は『既存住宅であり、指定建材で省エネ効果が出る改修であること』です。

国の制度名がそのまま物語っています。既存住宅、つまり今ある家のリフォームが対象で、新築は別制度です。

東京都の制度を例にすると、断熱材要件は『1つ以上の居室で外気に接する部分すべてに断熱材を設置し、部位ごとの基準を満たす』か、『改修後の住宅が断熱性能等級5以上』であることとされています。

東京都制度の断熱材 熱抵抗値の基準
出典:東京都 令和8年度制度
部位熱抵抗値の基準
天井2.7以上
外壁2.7以上
2.2以上

熱抵抗値とは、断熱材の熱の伝わりにくさを示す数値です。大きいほど熱が逃げにくい、と覚えれば十分です。この数字を満たす製品か、見積もり段階で施工会社に確認してください。

■ ②事業者の要件

補助金「既存住宅における断熱リフォーム支援事業(トータル断熱)」の概要
補助金「既存住宅における断熱リフォーム支援事業(トータル断熱)」の概要

事業者の要件は、制度に対応した施工事業者に工事を依頼することです。

私の経験上、ここは見落とされがちです。施主が良い製品を選んでも、施工会社が制度の手続きに不慣れだと、申請書類の精度で差し戻しが起きる。

東京都制度では、断熱材は原則として第三者認証を受けたものが対象で、自己評価は不可とされています。事業者が出す『自社で測った値』では通らない、ということです。

断熱材は第三者認証を受けた製品が原則。事業者の自己評価値では東京都制度の要件を満たしません。

■ ③契約の要件

契約の要件は、制度が定める対象期間内に契約・設置することです。

■ ③契約の要件

東京都の令和8年度制度では、令和8年4月1日以降に新たに設置するものが対象とされています。

日付の線引きは厳格です。1日早く設置したばかりに対象外、という相談を私は何度も受けてきました。工事の着手日と設置日は、契約前に必ず制度の対象期間と突き合わせてください。

■ ④補助対象者の要件

補助対象者の要件は、対象となる既存住宅の所有者または居住者であることです。

東京都の制度は『都内の既存住宅』が前提です。自治体制度は、その自治体の区域内に住宅があることが大原則になります。

国の制度と自治体制度を両方使えるか、併用の可否は制度ごとに違います。ここは『使えたらラッキー』ではなく、申請前に窓口で確認しておく項目です。

2 申請方法

※予算上限に達したため終了いたしました 【住宅エコリフォーム推進事業】2023年、玄関ドア、窓の断熱リフォームに使える新たな補助金制度を紹介!【街の玄関ドアやさん】
※予算上限に達したため終了いたしました 【住宅エコリフォーム推進事業】2023年、玄関ドア、窓の断熱リフォームに使える新たな補助金制度を紹介!【街の玄関ドアやさん】

申請は基本的に『予約申請(任意)→本申請→実績報告』の流れで進みます。

私が現場で組み立てる手順を、実務の順番で並べます。

  1. 予約申請で枠を確保する(任意・制度による)。
  2. 工事契約と着工の前に、本申請の要件と建材を確定させる。
  3. 本申請を行い、交付決定を受けてから工事を進める。
  4. 工事完了後に実績報告を提出する。
  5. 内容変更があれば変更申請、中止する場合は取下げ届を出す。

順番を間違えて「交付決定の前に工事を終わらせてしまった」――これが一番多い失敗です。原則は『決定を待ってから工事』。先走らないでください。

■① 予約申請(任意)

予約申請は、予算枠を先に押さえるための任意手続きです。

■① 予約申請(任意)

補助金は予算上限に達すると受付終了になります。だから予約という仕組みがある制度では、早めに枠を確保しておくと安心です。

正直、私は条件が揃っているなら予約申請は使う派です。人気の制度ほど締め切りが前倒しになる。任意だからと後回しにして、枠が埋まってから慌てる人を見てきました。

補助金は予算到達で受付終了。予約申請が使える制度なら、要件が揃った時点で早めに動くのが安全です。

よくある質問

読者から実際によく聞かれる3つに、一次情報の範囲で答えます。

よくある質問

既存住宅 断熱改修 補助金 条件とは?
国の「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」では、省エネ効果15%以上が見込まれる指定の高性能建材(断熱材・窓・ガラス・玄関ドア)を使い、居住空間を中心に改修することが主な条件です。玄関ドアは窓の断熱改修と同時施工の場合に対象とされます。
既存住宅 断熱改修 補助金 条件の費用は?
国の制度の補助率は補助対象経費の3分の1以内で、補助上限は戸建住宅で最大120万円/戸、集合住宅で最大15万円/戸です。東京都の令和8年度制度では補助上限が1住戸あたり200万円とされています。
既存住宅 断熱改修 補助金 条件の始め方は?
まず国の制度と自治体制度を分けて確認し、指定建材で要件を満たすかを施工会社と詰めます。予約申請(任意)がある制度なら枠を確保し、本申請で交付決定を受けてから工事に着手、完了後に実績報告を提出する流れです。

最後に一言。製品選びと「決定前に着工しない」の2点さえ外さなければ、断熱改修の補助金はかなり通しやすい制度です。迷ったら、まず自分の自治体の最新案内と国の案内を並べて見比べてください。

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梶原 誠一

梶原 誠一

住宅省エネ診断士(ファイナンシャルプランニング技能士2級保持) ・ 工務店・リフォーム会社での補助金申請実務サポート経験10年以上

住宅省エネ補助金の申請サポートに10年以上携わり、実際の申請書類や自治体窓口への取材をもとに、制度の使い方を具体的に解説します。難解な要件や締め切りの変更も一次情報に当たって確認し、読者が実際に動けるよう書くことを心がけています。

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